ベテラン社員の研修レポート

◆ 研修レポート01〈2008年5月20日〜5月24日〉 ◆

二日目 5月22日

レンタカーで農場へ行くと、既に市川夫妻が先に来て準備をしていた。我々も、昨日と同じく、長靴と手袋、ズボン下を履いていると夏川局長も到着し、早速土の状態を確認していた。市川氏と何やら相談し、しばらくして集合が掛かり、「今日はマルチ引きをやってもらう」との指示があった。三人は一体何のことか解らずポカンとしていると、説明はするがやってみた方が良いだろうと準備に取り掛かった。

【マルチ】とは露地栽培などで見掛ける、長いビニールのシートに一定の間隔で穴が開けてあるもので、これを土の上に敷き、穴の所に苗を移植する作業のことであった。

しかし、午前中は土がまだ柔らかい所もあるので、しばらくは剪定作業をすることになった。三人が黙々と作業をしている合間に、局長は、シートを真っ直ぐに引っ張れるように目安となる紐を張っていた。休憩後、マルチ引きなる作業開始となった。1本のマルチの大きさは幅95cmで長さは200m。色は緑色だった。巨大なプリンタ用紙を想像してもらえばいい。これを専用の器具で手引きする。小さなリヤカーのような形状で、二人で引っ張るのだが、引き手の足元にスコップの先端を二つ合わせたようなものが二箇所に取付けられ、引くと土が掘られていく。そのやや斜め後ろに車輪があり、マルチを弛まないように引っ張る。そのロール紙状のマルチの脇にお椀のような円盤があって、マルチの端に土を被せる。更にその器具の上には、30kgくらいの重しを載せ、程よく土が掘られるように調整する。只でさえ、土の抵抗で力が必要なのに、この重しが更に堪える。また、広さもさる事ながら、若干の傾斜になっていて、50m引いては上まで手で運ぶ。これの繰り返し。土が乾いて硬くなっていれば、軽トラックの走行用に確保していた通路を使って、器具を運べたのだが、それが出来ずこの日はずっと手で運んでいた。全部で80列くらいあり、苗も1万5000株以上あったが故の応援作業だったようだ。

初めてのことで要領も掴めず、大した作業は出来なかった。それでも4本半マルチを引いて、夏川局長からは上々だと言ってはもらったが、三人ともグッタリしていた。

この日の昼食は、昨日定休日だったお店(念願の!?)で豚丼を食べたが、【名物豚丼二階建て】を食べてしまった為に、午後の作業は胃にもたれて、却ってスタミナ切れ状態になってしまった。店内には、相撲巡業の時の社長、副社長の写真が貼られてあった。

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