鮭の遡上と捕獲見学

〜 人と鮭の共存 〜

13:30 猿別川到着

清水町駅付近お祭りから移動して、約1時間半で幕別町猿別川に到着しました。車を降りると、お昼の暖かさが嘘のように思えるくらいの冷たい風が吹いていて、体が冷えこむぐらいの寒さでした。

駐車場を降りて5分ほど階段を下ると、川が見えてきました。下の川を覗きこむと、川を一生懸命上ろうとする多くの鮭が、肉眼で確認できました。いまにも野生の熊が出てきて鮭を取るのでは・・・思わずそんなことを想像してしまうような風景でした。

傷だらけの鮭やあちこちで飛び回っている鮭、いろいろなたくさんの鮭が川を一生懸命に上り、捕獲場へと入っていきました。

広くて大きい猿別川の途中、横に一直線に板のようなものが端から端へと張られていました。それが捕獲場に繋がっています。板のようなものの一番手前に大きな建物のような機械等が付けられていました。それが鮭を捕獲する原点です。

鮭について

私たちが普段なにげなく食べている鮭。

鮭の遡上と捕獲見学により詳しく近づくために、鮭の成長について調べてみました。

雌の鮭は卵を川底の砂利の中に卵を産みます。8℃の水温の水の中でおよそ60日後に産まれます。

卵からかえった赤ちゃんは2cmほどの大きさでお腹に栄養が入った「さいのう」という袋をつけています。これは、まだ自分で餌をとることができないからです。この袋は生後2ヶ月までついています。

稚魚は2ヶ月で泳ぎだし、上流から流れてくる川の虫や木から落ちる虫を食べながら海に出て行く準備をします。

山から栄養をもった雪解け水が溶けてくる季節になると、いっせいに川を下り、海へと旅立ちます。

海を出てからは鮭の長旅です。4年もの長い歳月をかけてアラスカ沖から1万数千キロも泳ぎ続け、子孫繁栄のために自分の生まれた川へと帰ってきます。

広い海で生き残った強い鮭だけが川に帰ってきます。その頃の鮭の大きさは70cm。体は傷だらけです。しかし、それでこそ生き残った強い鮭なのです。

そしてまた尾びれを使って穴を掘り、卵を産みます。


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