最初は「お客様や社員の家族のため」から始まった野菜作り

2000年当時、海外出張したときのこと。
日本に比べると、かなり緩い規制で作られた野菜が
大量に日本へ輸入されている現実を目の当たりにしました。

多くの日本人が、そのことを知らずに毎日食べている──。
そこで最初は「お客様や社員の家族のために安全な野菜を自分たちで作り、
そして食べてもらおう」との意味合いから農業への取り組みがスタートしました。

やがて日本でも食品の産地偽装などの問題が露呈しはじめ、社員や家族だけでなく、
もっとたくさんの人びとに安心・安全な野菜を提供したい想いが募っていきました。
やるからには、地に足をつけて本気で農業に取り組まねば──。

プロの農家に教えを請い、地元の方々との絆を深め、およそ3年かけて農業生産法人の資格を取得。
晴れて2008年、北海道十勝平野の清水町に「フルタイム・ファーム」が誕生。

「食の安心・安全を求める」という目標を掲げて栽培したアスパラガスを、
初めて口にしたときの感動は今でも忘れません。

都市生活者に提供したい「自然体験」と「絆づくり」の場

実際に農業に関わって感じたのは、土に触れ、苗を植え、収穫することの喜びと、自然の中に身を置く楽しさ。
私たちが子どもの頃に遊んだ里山の風景が、そこにはあります。
同時に、地元農家の方々や、一緒に作業に励む仲間、そこにいる人びと皆が、おしつけがましくなく自然と仲良くなる…
農園は、絆づくりにふさわしい空間だと感じました。

誰もが気軽に楽しめる農園の開発やサービスをご提案していく中で、マンション設備メーカーならではの取り組みとして、
都市部の集合住宅に住む方に、こうし た「農業体験」や「絆づくりの場」を
提供する農園イベント、「マンションオーナーズファーム」が始まりました。

地元農家の皆様との「絆」を深めて農場と安全な野菜を作り、
都市生活を営む皆様に「絆」づくりの場を提供し続ける…
それが私たちの「フルタイム・ファーム・プロジェクト」です。

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